2017/11/26

江東天祖神社

江東区亀戸にある神社で、創建は推古天皇御代(約1,400年前)に聖徳太子作のご神像を御神体として祀ったのが始まりとされる。御祭神は天照皇大神で、天保年間に疫病が蔓延した際に織田信長が使者を遣わせて流鏑馬を奉納したところ収まったと言われる。


この地は以前は湾の奥にあって小島が点在するような場所で、京島、向島などと並び柳島と呼ばれていたため柳島総鎮守神明宮と称されていた。そのため洪水や災害で何度も社殿が崩壊した歴史を持つ。


永享年間に社殿崩壊後は戦乱の世の中で修復が進まなかったり、天文十年に再建するも安政・大正の大震災で社殿は崩壊。昭和四年に反対意見の多い中、日本で初めての鉄骨筋コンクリートの社殿が築かれた。


亀戸天神社の裏手を進んでいくと鳥居が見える。鳥居をくぐると右手に手水舎があり、その後方には亀戸七福神の福禄寿。またその周辺には、多くの道祖神や童像が鎮座し独特の雰囲気がある。


拝殿は参道を真っ直ぐ進んだ正面にあって、その左手前には社務所。拝殿前にある一対の獅子山型の狛犬は古いものに見えるが、現社殿に改築された後の、昭和五年に奉納されたものらしい。


境内社として樋口一葉の「たけくらべ」にも出てくる太郎稲荷神社も鎮座。広い境内ではないものの奥が深く、厳かな中にも温かみを感じる神社で何度も足を運びたくなった。


なお、御朱印は社務所でお願いできる。窓口で書き上がるのを待つ形式だが今回は天祖神社の御朱印とこちらのオリジナル御朱印帳もいただいた。


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