2019/03/12

轡神社

板橋区仲町にある神社。創建年代は不詳ながら、境内に掲示していた由緒書によれば、名称の由来はこの地を訪れた徳川家康の乗馬のくつわを祀ったからとも、また馬蹄を祀ったからとも言われ、かつては轡権現社と呼ばれた。


江戸時代から百日咳に霊験がある神社として知られ、遠方から参拝に来る信者で賑わったという。信者は病気の治癒を祈るとともに、当社に奉納されている馬わらじの片方と麻をいただいて帰り、全快すると新しい馬わらじと麻を奉納していた。


境内は東武東上線の中板橋から徒歩7分の場所にあり、社前の道路は俗に鎌倉街道と呼ばれた古道らしい。住宅街の中にあって歩道のない道を進むと鳥居が見える。鳥居をくぐってすぐ左手が手水舎で正面が拝殿。その手前には一対の狛犬が見える。


御朱印は境内右手にある社務所で拝受できる。書き置きのみの対応だが、丁寧に日付を記入していただき初穂料として300円を納めた。境内は決して広くはないがそこだけ安心できる空間が広がっていた。