2019/04/22

櫻木神社

文京区本郷にある神社で、公式ページによれば人皇第百三代後土御門天皇の御宇文明年間
(1469~87年)に太田道灌が江戸築城の際、菅公の神霊を京都北野北野天満宮より同城内に勧請したのが始まりとされる。


二代将軍徳川秀忠の時代に湯島の台坂上にある旧櫻の馬場の地へ遷座。元禄三年(1690年)、五代将軍徳川綱吉が同所に昌平坂学問所を設立するにあたり、翌年(1691年)、現在地である本郷の富元山真光寺境内に遷座し現在に至る。


東京メトロの本郷駅から徒歩2~3分の場所に境内がある。春日通り沿いに鳥居が見えるのですぐにわかるが、街の中に溶け込んでいるので通り過ぎてしまうことも。鳥居をくぐるとすぐ右手に手水舎、正面が拝殿となる。


社殿の右手奥に境内社の見送稲荷神社がある。春日通りから境内右手の路地を入るとそちら側にも小さな鳥居があり、すぐに稲荷神社にお詣りすることもできる。例大祭とは別に毎年4月には稲荷祭も開かれているようだ。


御朱印は拝殿左手にある社務所で拝受できる。サ・ク・ラ・サ・ク櫻木天神と呼ばれるだけに合格祈願のお守りも頒布しているようだ。初穂料は300円で入口で御朱印帳を渡して待つ形式となる。


2019/04/21

三輪里稲荷神社

墨田区八広にある神社。いただいた由緒書によると慶長十九年(1614年)に出羽国(山形県)湯殿山の大日坊長が大畑村の総鎮守として羽黒大神の御分霊を勧請し三輪里稲荷大明神として創建したのが始まりとされる。


初午の日に授与している「こんにゃくの御符」は大畑村の土地に伝えられ、のどけの患いや風邪に神験あらたかで、通称「こんにゃく稲荷」と呼ばれて人々の信仰を集めてきた。こんにゃくの御符は竹串ごと煎じて、そのお湯を服用する。


京成線の曳舟が最寄り駅で、八広中央通りに出て北上すると旧別当寺の正覚寺があるので、その隣に境内が確認できる。表参道は住宅街側の路地からとなり鳥居をくぐるとすぐ左手に手水舎がある。


正面が拝殿となるが、その手前で一対の狐像に出迎えられ、拝殿を見上げると見事な龍の彫り物が確認できる。規模はそれほど大きくはないが、境内に入ると空気が変わるのでそこが神社であることを改めて感じることができる。


御朱印は拝殿左手奥にある社務所で拝受できる。インターホン呼び出しで右手の授与窓口から御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ。初穂料は300円で由緒書と御朱印帳に挟むしおりをいただいた。


2019/04/15

國領神社

調布市国領町にある神社。公式ページの由緒書によればかつては第六天社と称し、多摩川河畔(杉森の地)に鎮座していたものを、甲州街道が整備される江戸時代の初期に調布町大字國領148番地に遷座。明治四年に村社に列格、明治八年に國領神社と改称した。


一方で杉森の地には神明社もあり杉森神明社や八雲神明社とも呼ばれていた。江戸時代初期の常性寺が甲州街道沿いに移設された際に調布町大字國領字八雲台182番地に遷座。その後、昭和38年に國領神社と神明社とを合祀し社名を國領神社とした。


境内は国道20号線沿いにあり、鳥居と藤棚が見えるのですぐにわかる。今回は自転車だったので詳細は不明ながら、場所的に電車の場合は京王線の布田駅が最寄りになると思われる。残念ながら藤を楽しむことはできなかったが、多くの人で賑わうことが予想される。


鳥居をくぐると右手に手水舎があり、その正面が拝殿となる。長い参道があるわけではないので、すぐにお参りができる。また境外末社として稲荷神社もある。藤は神明社が遷座した際にすでにあったとされ「國領神社の千年藤」として調布八景に選定されている。


御朱印は社殿の左手にある社務所で拝受できる。インターホン呼び出し形式で中に入り御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ形式。初穂料は500円で、オリジナル御朱印帳もあるようだ。

2019/04/04

ときわ台天祖神社

板橋区南常盤台にある神社。創建年代等は不詳で、いただいた由緒書によれば手がかりは神社の西北にあった古墳と伝承のみとなる。猫塚と狐塚と言われていた古墳は古くから人々が踏み込むことができない聖地だったとされる。


そこに何らかのきっかけで神々を祭る社がつくられたという説。また上板橋村の「原」という集落には神さまが現れた跡に「伊勢社」という社ができたという伝承があり、それは鎌倉時代、御深草天皇の頃と伝えられている。


江戸時代には川越街道の宿場町として栄え、村の鎮守として「神明宮」と称され、老杉老松の社が見えたという。寛政九年(1797年)に文人の大田南畝が訪れ、当時の様子を江戸の地誌に記している。


境内は東武東上線のときわ台駅南口から徒歩1分の場所にある。表参道の鳥居をくぐった右手には境内末社が並んでいる。手前から稲荷神社、北野神社、日枝神社、月読神社、伊勢神社という並びで奥には榛名神社もある。


参道を進むと一対の狛犬に出迎えられ、右手に手水舎、正面が拝殿となる。社殿の右手は参集殿と神輿庫があり、拝殿とつながっている神楽殿が左手に見える。社務所・授与所は参道左手にあるが今回は閉まっていた。


御朱印は授与所が開いている場合はそこで拝受できるが、閉まっている場合には神楽殿脇の入口を入って申し出ると対応していただける。由緒書や大田南畝に関する資料などもいただき、大変勉強になった。