2019/07/23

飛木稲荷神社

墨田区押上にある神社。創建年代は不詳だが、鎌倉幕府の滅亡後にこの地に移住した北条氏の一門が応仁二年(1468年)に勧請したと伝えられる。社名の由来は暴風雨の折にイチョウの枝が飛んできてこの地に刺さり亭々とそびえたという言い伝えによるもの。


なお飛木稲荷神社は「トビキイナリジンジャ」と読む。ご神木の銀杏の木は墨田区一の大木で、戦災により黒焦げとなりつつも数年を経て緑の芽を吹き出したらしい。町の延焼を防いだとして“身代り”飛木の焼けイチョウと言われている。


境内は押上駅から徒歩6~7分の場所にある。鳥居をくぐるとご神木がそびえ立ち、正面が拝殿で右手が神楽殿、左手に手水舎がある。長谷川清氏が描いた御神木の絵の中に「お狐さま」が描かれているが手水舎の前に立って見上げるとそれが確認できる。


社殿左奥には境内社の日枝神社があり、その右手には奥社稲荷神社として狐塚が確認できる。独特の雰囲気があり引き寄せられる感覚になるので不思議だ。


なお御朱印は社殿右手にある社務所で拝受できる。インターホンで呼び出し御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ形式で初穂料は300円。ご神木が描かれた絵葉書をいただけるので待ち時間に「お狐さま」を探すことができる。


2019/07/18

白金氷川神社

港区白金にある神社で創建は白鳳年間(673~685年)と伝えられている。東京都神社庁のサイトによれば日本武尊御遠征の時、素盞嗚尊を勧請した武蔵の国一の宮氷川神社の遙拝所として当所に御鎮座されたとある。


明和九年に起きた「明和の大火」の大火により社殿が焼失。その後、嘉永五年に再建されるも昭和二十年の東京大空襲で再び焼失。現在の社殿は昭和三十三年に再建されたもので、平成十二年には北里通り沿いに大鳥居が造られた。


境内は白金高輪駅から徒歩3~4分ほどの場所にあり、鳥居をくぐると石段を上った先に社殿が確認できる。石段を上りきったところで味のある狛犬が出迎えてくれる。左手には手水舎、正面が拝殿となる。


社殿の左奥には境内社の建武神社が鎮座。後醍醐天皇・護良親王・楠正成などの203柱の南朝の忠臣が祀られている。昭和十一年に建武義会が上大崎に創建した建武神社を遷座したものと言われる。また社殿の右手には稲荷神社も鎮座する。


御朱印は境内右手にある社務所で拝受できる。インターホン呼び出し形式で授与所窓口から御朱印帳を渡し書き上がるのを待つ形式。初穂料は300円で宮司様に大変丁寧に対応いただいた。


2019/07/07

浅草富士浅間神社

台東区浅草にある神社。由緒書によれば詳しい創建年月日は不明ながら本殿より発見された棟礼によると元禄年間(1688~1703年)と推察されるとある。江戸時代は神仏習合の時代だったため、富士権現として浅草寺子院の修善寺が管理していた。


明治維新の神仏分離令により修善寺の管轄を離れ、明治六年から浅草神社の兼務社として現在に至る。東京大空襲で土蔵造りの本殿を残し全焼。現在の社殿は平成十年に浅草神社奉賛会により再建された。


境内は浅草寺から北上し住宅街を通って富士公園を抜けたところにある。鳥居をくぐると左手に手水舎があり正面が社殿。その右手に社務所があり、通常は閉まっているが7月1日~7日の夏詣の期間はそこで御朱印をいただける。


なお鳥居の右手には富士塚があり登山口から上ることができ山頂部には祠もある。例祭日は富士山山開きの日の7月1日。賽銭は社殿の賽銭箱へという案内があった。本日は限定御朱印をいただける日曜日とあって境内は賑わっていた。


なお御朱印は通常の御朱印と夏詣限定御朱印の2種類があり、どちらも初穂料は500円。窓口で御朱印帳を渡して番号札を受取り書き上がるのを待つ形式。限定御朱印は書置きに見えるが、台紙を貼っていただき割印が押される。