2019/04/04

ときわ台天祖神社

板橋区南常盤台にある神社。創建年代等は不詳で、いただいた由緒書によれば手がかりは神社の西北にあった古墳と伝承のみとなる。猫塚と狐塚と言われていた古墳は古くから人々が踏み込むことができない聖地だったとされる。


そこに何らかのきっかけで神々を祭る社がつくられたという説。また上板橋村の「原」という集落には神さまが現れた跡に「伊勢社」という社ができたという伝承があり、それは鎌倉時代、御深草天皇の頃と伝えられている。


江戸時代には川越街道の宿場町として栄え、村の鎮守として「神明宮」と称され、老杉老松の社が見えたという。寛政九年(1797年)に文人の大田南畝が訪れ、当時の様子を江戸の地誌に記している。


境内は東武東上線のときわ台駅南口から徒歩1分の場所にある。表参道の鳥居をくぐった右手には境内末社が並んでいる。手前から稲荷神社、北野神社、日枝神社、月読神社、伊勢神社という並びで奥には榛名神社もある。


参道を進むと一対の狛犬に出迎えられ、右手に手水舎、正面が拝殿となる。社殿の右手は参集殿と神輿庫があり、拝殿とつながっている神楽殿が左手に見える。社務所・授与所は参道左手にあるが今回は閉まっていた。


御朱印は授与所が開いている場合はそこで拝受できるが、閉まっている場合には神楽殿脇の入口を入って申し出ると対応していただける。由緒書や大田南畝に関する資料などもいただき、大変勉強になった。


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