2021/11/26

初音森神社

 馬喰町・横山町・東日本橋の鎮守として知られる神社。公式ページの説明によると“元弘2年(1332年)藤原大納言師賢公が東国に配流の時、初音の森に参篭し、その草庵に稲荷大明神を勧請し白峯宮と共に奉斎したのが創祀であるといわれる”とある。

文明年間に太田道灌により大社殿が建てられたが、明暦の大火により焼失。徳川幕府入府後は馬喰町郡代屋敷建設のため当地も公儀御用地となり万治二年(1659年)に現在本社がある地に遷座。昭和25年に300年ぶりに旧跡の一部の東日本橋に遷座し今日に至る。

現在、本社は墨田区千歳にあるが儀式殿が中央区東日本橋にあり、御朱印は儀式殿で拝受できる。最寄り駅は浅草橋でオフィスビル内2階に社殿が造られ、1階は駐車場として使用されているようだ。階段を上る手前に赤い鳥居が見えるのですぐにわかる。

2階の拝所の横に御朱印が並べられており、拝受する場合は1階の外宮の賽銭箱に初穂料として500円を納める形式。通常の御朱印の他に月替りの御朱印もあり、カラフルなスタンプが押されている。今回は通常御朱印のみ拝受した。

元の地は東日本橋だが、数度の遷座を経ているため江戸時代の石造物などは隅田川を挟んだ墨田区側の本社にあるらしい。住宅街にあり門が閉まっていることもあるようだが、石造りの鳥居もあるので機会があれば参拝したい。



2021/11/02

五十稲荷神社

 千代田区神田小川町にある神社。千代田区観光協会の公式ページによると慶長年間(1596~1615年)に伏見稲荷大社から分霊して祀られたのが発祥とされる。正徳年間(1704~1715年)に足利戸田長門守の屋敷地となり屋敷神として祀られた。

足利雪輪町稲荷神社も合わせ祀られたことから栄寿稲荷大明神と称され、明治25年戸田家転居以降は町内の守護神として崇敬された。毎月の祭事を執り行っていた五と十のつく日には大変な賑わいをみせたことから五十稲荷と呼ばれるようになったらしい。

境内は靖国通りのミズノスポーツの向かいを奥に入った路地裏にある。令和三年に社殿と社務所が新しく建て替えられ、綺麗に整備された。食事処のような佇まいの社務所は不定期でお休みされている。御朱印受付などの案内はSNS等で案内されるようだ。

ビルの谷間にあり鳥居をくぐると目の前に社殿。手水舎等は新型コロナの影響からか使用されていない様子。社務所に人が不在の際は賽銭箱の横に御朱印が入った箱が用意され、賽銭箱に初穂料を収める形式。可愛らしいきつねのおみくじもあるようなので社務所の開いている日に参拝してみたい。


(追記)2021.11.19
開運きつねみくじ。中におみくじが入っています。