2025/11/28

成宗須賀神社

 杉並区成田東にある神社で、旧成宗村本村の鎮守。公式ページによると近世初期に社殿を造営したとも、天慶四年(941年)に創建され、慶長四年(1599年)に再建されたとも伝えられるが、安政年間に記録を焼失したため詳細不詳とある。

御祭神は祭神は素盞嗚尊で江戸時代は牛頭天王社と呼ばれた。社名は同じ素盞嗚尊である出雲の須賀社にちなんだもので、明治維新後も成宗村の村社として人々の信仰を集めた。昭和33年に社殿を新築し、旧拝殿を神楽殿に改築した。

境内はJR阿佐ヶ谷駅から徒歩15分の場所にあり、東京メトロの南阿佐ヶ谷駅のほうがやや近い。今回、自転車で訪れたのだが住宅街の中にあり入り組んでいるため、迷ってしまった。松やイチョウの大きな木がある場所を目指すとよい。

鳥居をくぐると正面に拝殿が見えるが、左手に神楽殿がある。2体の狛犬に迎えられ、右手に手水舎。右の奥には社務所があるが、御札やお守りの授与所は開いていなかった。ただ、頒布しているとの案内はあった。

社殿の左奥には境内社の稲荷神社と御嶽神社がある。また、右の一番奥には神輿庫があり、右側の小さな鳥居からも出入りできる。境内全体として広く、大きな木で囲まれているのためか気持ちが落ち着く。

その他、最初の鳥居の左手には成宗弁財天もある。こちらは、水神様のご加護を祈り、湧水池のほとりに創立されたのが始まりらしい。なお、御朱印はここの授与所ではなく阿佐ヶ谷の神明宮で拝受(初穂料は300円)できる。



2025/11/17

練馬白山神社

 練馬区練馬にある神社。公式ページによると創建は平安時代だが、明治初年に火災の被害に遭い由緒書や記録焼失のため詳細不明とあった。西武新宿線の練馬駅から練馬文化センターの脇を通って左に進み坂を降りたところにある。

境内には国の天然記念物となっている大ケヤキがある。樹齢は推定900年で、1083年、源義家が後三年の役の際、戦勝を祈願して奉納したと伝えられる。かつては6本あったそうだが、現在は階段下にある1本のみだ。

階段上にあったケヤキは腐朽による樹幹の空洞化により衰弱し、平成2年の台風により折損したため撤去したらしい。階段下のケヤキは樹高19メートル、幹周り8メートルで都内最大のケヤキとなっている。

大きな石鳥居を進むと左手に神楽殿があり、大ケヤキの右にある階段を上ると左手に手水舎、二の鳥居に先に拝殿が見える。境内社は三峯神社と三社稲荷神社で、三社稲荷神社は社殿の右手にある。

2010年新築の社務所が道を挟んで隣りにあるが、御朱印は本務社の中野沼袋氷川神社で拝受できる。初穂料は500円で書き置きのみ。社殿や大ケヤキ、神輿などの写真をあしらった見開きのタイプとなっている。

2025/11/15

西台天祖神社

 板橋区西台にある神社。東京都神社庁の由緒説明によると創建年代は不詳ながら口伝によれば円墳の上に営まれた神祠があったとされる。旧幕時代には神明社と称され明治6年に天祖神社と社号が改められた。

境内は都営三田線の西台駅から徒歩15分の場所にあるが、周囲は坂が多くて迷いやすい。鳥居をくぐって正面に拝殿が見える。真っ直ぐ進むと左手に手水舎、右手に神輿庫、神楽殿が確認できる。

境内社が多く、本殿の左側に八雲神社、春日神社・伊勢神宮・杵築神社、水神社が並び、少し離れた場所に稲荷神社もあった。さらに、鳥居を入ってすぐ右手には御嶽神社・御嶽塚もあって少し上に上がることができる。

その他、ユニークなものに「おしわぶきさま(しゃぶきさま)」と称する男根の形をした石神様がある。築造は天神の天降る頃(天孫降臨)と伝えられ、以前は神社の南方にあったものを明治初期に移されたとされる。

御朱印は社務所のある建物内の授与所で拝受できる。書き置きのみで初穂料は300円。お守りや御札なども並べられているので、場所はわかりやすい。今回は先客の後をついていっただけだが人がいない場合は呼び出せば対応いただける。