2019/10/30

駒込天祖神社

文京区本駒込にある神社で創建は文治五年(1189年)。本郷區史には“創建の年月詳ならず”とあるが、源頼朝が奥州藤原泰衡追討の途中に立ち寄り、夢のお告げで松の枝に大麻がかかっているのを見つけた。征討のよい前触れと喜び神明宮を建立したというのが有力。


公式ページには“源頼朝公が、奥州藤原泰衝追討の途中このあたりに寄った折、霊夢にて松の枝に幣がかかっているという神託があり、家臣藤九郎盛長に探させたところ、松の枝に大麻が見つかった。それで頼朝公は、神明を祀った”とある。


江戸時代には駒込神明宮と称され駒込の総鎮守として信仰を集めた。その後、明治五年には村社に列格。昭和二十年二月戦災により焼失するも戦後には参道敷石の整備や大鳥居の建設が行われ再建された。


境内はJR駒込駅から徒歩15分の場所にあり、鳥居から社殿まで真っ直ぐな参道が続いているのが見える。参道の途中、左手には亀石(健康・長寿)や境内社の鎮火稲荷神社と合祀三社殿(榊神社、須賀神社、戸隠熱田神社)がある。


存在感のある一対の狛犬の右手に手水舎があり、正面が神明造りの社殿となる。社殿の左手には神楽殿と授与所・社務所という配置。御神木だけの影響ではないと思うが神社独特の静寂と清々しい空気を感じることができる。


なお御朱印は授与所で拝受できるが、今回は御朱印帳(駒込天祖神社、駒込富士神社の御朱印込で初穂料2,500円)もいただいた。


通常は御朱印は1社500円の初穂料でいただくことができる。山開きの際や年末年始、節分の日以外は駒込富士神社の御朱印もこちらで拝受できる。


2019/10/28

玉姫稲荷神社

台東区清川にある神社。東京神社庁の公式ページよれば社伝に創建は天平宝宇四庚(760年)とあったとされる。また享保年間に出版された『江戸砂子』に王子稲荷神社と縁が深いと記されているという。


社名の由来は新田義貞が鎌倉の北条高時弘法大師の直筆とされる稲荷の像を瑠璃の宝塔に収めて奉納したため「御玉ひめの稲荷」と呼ばれるようになったらしい。



境内は東京メトロの南千住駅から徒歩15分くらいの場所にある。漫画「あしたのジョー」で有名になった泪橋(現在は交差点があるのみで橋はない)を過ぎて、以前は「山谷」と呼ばれていたところだ。


鳥居をくぐって参道を進むと一対の狛犬の先の左手に手水舎があり、そのすぐ正面が拝殿となる。参道の両側は駐車場として利用されているが、途中の右手には神輿庫と境内社の口入稲荷神社も確認できる。


口入稲荷の社殿横に授与所があるが、閉まっていて用事がある場合は社務所へという案内があった。御朱印は社務所のインターホンを押して宮司様に御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ形式。初穂料は300円だった。


御朱印を拝受した際に、宮司様から弁財天を見学するかどうか聞かれたためお願いした。まずは口入稲荷神社の天井絵を拝見し、その後に拝殿の中に案内された。左奥に400年前に造られて6年前にこちらに移されたという弁財天がある。


宮司様の話によると浅草の七福神は9つあるが、これを入れると実は10になるという。思いがけず貴重なものを見せていただき、大変ありがたかった。この辺りは4月と11月に靴に関連する市が開かれるようなのでまた訪れてみたい。