2019/10/28

玉姫稲荷神社

台東区清川にある神社。東京神社庁の公式ページよれば社伝に創建は天平宝宇四庚(760年)とあったとされる。また享保年間に出版された『江戸砂子』に王子稲荷神社と縁が深いと記されているという。


社名の由来は新田義貞が鎌倉の北条高時弘法大師の直筆とされる稲荷の像を瑠璃の宝塔に収めて奉納したため「御玉ひめの稲荷」と呼ばれるようになったらしい。



境内は東京メトロの南千住駅から徒歩15分くらいの場所にある。漫画「あしたのジョー」で有名になった泪橋(現在は交差点があるのみで橋はない)を過ぎて、以前は「山谷」と呼ばれていたところだ。


鳥居をくぐって参道を進むと一対の狛犬の先の左手に手水舎があり、そのすぐ正面が拝殿となる。参道の両側は駐車場として利用されているが、途中の右手には神輿庫と境内社の口入稲荷神社も確認できる。


口入稲荷の社殿横に授与所があるが、閉まっていて用事がある場合は社務所へという案内があった。御朱印は社務所のインターホンを押して宮司様に御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ形式。初穂料は300円だった。


御朱印を拝受した際に、宮司様から弁財天を見学するかどうか聞かれたためお願いした。まずは口入稲荷神社の天井絵を拝見し、その後に拝殿の中に案内された。左奥に400年前に造られて6年前にこちらに移されたという弁財天がある。


宮司様の話によると浅草の七福神は9つあるが、これを入れると実は10になるという。思いがけず貴重なものを見せていただき、大変ありがたかった。この辺りは4月と11月に靴に関連する市が開かれるようなのでまた訪れてみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿