都営新宿線の住吉駅近く江東区猿江にある神社。神社としての創立年代は不詳だが康平年中(1058年)には稲荷社がすでにあったとされる。
源頼義・義家の家臣であった猿藤太がこの地で力尽き、地元の漁師が塚を建てて手厚く葬ったところ、豊漁が続いたため猿藤太の「猿」と当時この地が入江だったことから「江」を合わせて猿江の社名になったと伝えられる。
東京大空襲で深川地区が焼け野原になった際も奇跡的に焼け残り錦糸町駅から社殿が望めたと言われ、現在も「猿江のお稲荷さん」として信仰を集めている。
鳥居をくぐると右手に手水舎、正面が拝殿というシンプルな配置で、右奥には神輿庫が見える。また境内社として藤森稲荷神社と馬頭観音社がある。
境内はあまり広くはないがこれにはいろいろと事情があるようだ。拝殿の裏手に回り本殿方向に稲荷神社がある。そしてそこからさらに道を挟んで反対側にも猿江稲荷神社があるのだ。
公式サイトの「宮司の独り言」によれば、区画整理で境内地を削って後に道ができたという経緯があるらしい。工事中に猿藤太の碑を動かす際に事故が多発。そこで猿江神社の神職と寺の住職がお祓いをして静めたという。
なお御朱印は境内左手にある社務所でお願いできる。1月には正月限定の御朱印もあるようなのでまたお詣りをしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿