台東区下谷にある神社で下町八社巡りの一社。御祭神は小野篁命で平安初期の儒学者、歌人として知られる実在した人物。仁寿二年(852年)に篁公が逝去した際に、住んでいた上野照崎(忍岡)に祀られてのが始まりとされる。
御配神として祀られている菅原道真とともに学問の神様、芸能の神様として崇められている。寛永二年(1625年)上野寛永寺の建立の際に、坂本村の長左衛門稲荷社が鎮座していた現在の場所に遷座。関東大震災や太平洋戦争の災禍も免れ現存している。
日比谷線の入谷駅から徒歩3分の場所にあり、南側の鳥居をくぐって左側に手水舎がある。決して広い境内ではないが、神社にはよくある人を引きつける力のようなものを感じる。
参道を進んで右手奥が拝殿で、その左手に稲荷神社と織姫神社、そして富士山から運んだ溶岩で築かれた富士塚がある。また参道に入ってすぐのところには御嶽神社と三峯神社も合祀されている。
古くから地主神として尊祀されたと言われる稲荷神社の狐像がユニークで身体を伸ばしているような感じ。織姫神社は昭和二十九年に織物組合庭内に奉斎されていたのが合祀されたらしい。
なお御朱印は拝殿に向かって右側にある社務所で拝受できる。御朱印を渡して書き上がるまで待つ形式で、大変丁寧に対応していただきありがたかった。
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