公式ページによれば当時は祠に近いものだったらしいが天保年間に木曾御嶽山で修業をされた一山行者が来社して以来信者が急増。天保二年社殿を建立し御霊を遷座したとある。
ちなみにこの御嶽神社に三度参拝すれば、木曾御嶽山へ一回行ったのと同じと言われ、現在でも定期的に団体での参拝者がいるらしい。また20年に一度、本山へ神輿を運んで担ぐ式年祭も行われている。
東急電鉄池上線の御嶽山駅を降りるとすぐの場所にあり、大きな社号碑が目立つ。鳥居をくぐると左手に手水舎があり、その先に存在感のある拝殿が見える。
山岳信仰に関連する神社ではよくある一対の狼(山犬)の狛犬が拝殿前にあり、その手前にも通常の狛犬がある。参道の右手には神楽殿、左手には水行堂や延命地蔵があり見どころが多い。
境内社として社殿左手に一山行者を祀る一山神社と稲荷神社、右手には大鳥神社があるので11月には酉の市も開催されるようだ。その他、社殿の裏手は石碑や講による霊神碑が並び、かつて一山行者が使用していたと言われる古井戸は「杜の霊神水」として整備されている。
一番の見どころと言えば社殿の彫刻だろう。江戸末期の宮大工・藤原篤意が社殿造営の際に製作したもので、様々な故事に因んだものが彫られている。大田区の指定文化財となっているのも当然事と言えよう。
なお御朱印は参道左手にある第一社務所で拝受できる。ショッピングセンターの隣りにありながら大変厳かな雰囲気で何度も足を運びたくなる神社だ。
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