明治初期の神仏分離のため安国殿は増上寺から分かれ明治六年に東照宮と改称して郷社に列格。御神像を本殿に安置・奉斎した。昭和二十年(1945年)の東京大空襲で社殿は焼失したが、昭和四十四年(1969年)に復興奉賛会により現社殿が完成した。
都営三田線の芝公園駅から日比谷通りを歩いてすぐの場所に鳥居が見える。参道に一対の大きな狛犬があり、そのまま真っすぐに進んで石段を少し上ると右手に手水舎がある。その先が社殿で左手には「葵の井戸」と呼ばれる井戸もある。
また手水舎の奥には東京都の天然記念物に指定されている御神木。これは寛永十八年(1641年)安国殿の再建に際し、三代将軍徳川家光公が植えたものと伝えられているもので、1993年の調査では高さが21.5m、幹囲約6.5m、根元の周囲が約8.3mあった。
戦後再建された社殿は鉄筋コンクリート造で色も鮮やか。旧社殿の面影はないが、御神像の寿像は御神木とともに残存する。芝公園内にあるため東京タワーも間近に見ることができ観光スポットにもなっているようだ。
今回は日光杉並木の古材を使用した木製の御朱印帳もいただいたので御朱印と合わせて2,000円。大判にもかかわらずとても軽く、置いておくだけで木の香りがして癒やされる。
0 件のコメント:
コメントを投稿