豊島区駒込にある神社。創建年代は不詳だが、いただいた資料「染井稲荷神社の由来と染井村」によれば『江戸図説』安政二年(1773年)や『新編江戸志』寛政年間(1789~1801年)などの古文書に記録されていることがわかる。
古くから旧染井村の鎮守として知られているが、昭和七年以前までは東京府北豊島郡巣鴨町上駒込染井○○○番地と称していた。周辺は日本を代表する桜「染井吉野(ソメイヨシノ)」発祥の地と言われる。
最寄駅はJR駒込駅が近いと思われるが今回は自転車で巣鴨方面から染井よしの桜の里公園を目指し、境内の前に出た。住宅街の中にあるが春の桜の季節には桜里祭りも開催され賑わうようだ。
鳥居をくぐるとすぐ右手に手水舎があり正面に拝殿が見える。300年以上の歴史がありながら関東大震災や東京大空襲からも免れたため、火防の神として信仰を集めている。拝殿前には狐像ではなく可愛らしい狛犬が置かれている。
境内右手の参道を外れて奥に入ったところに境内社があるのだが、こちらも稲荷社。その手前には神輿庫もあり小規模ながら現在でも地域の鎮守の役割を担っていることがわかる。
なお御朱印は境内左手にある社務所で拝受できる。階段を上がった2階に入り口があり御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ。染井村の資料や「駒込桜物語」のパンフレットも一緒にいただいた。
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