2018/12/23

荏原神社

品川区北品川にある神社。創建は和銅二年(709年)、奈良の元官幣大社・丹生川上神社より高麗神(龍神)を勧請し、長元二年(1029年)に神明宮、宝治元年(1247年)6月19日に京都八坂神社より牛頭天王を勧請したとされる。


古くから品川の龍神さまとして、源氏、徳川、上杉等、多くの武家の信仰を受け、品川宿の総鎮守だったが、江戸時代に5石を品川神社と折半。明治元年には、准勅祭社として定められた。


祈願すれば叶わぬものはないと言われ勝運、学問、商売繁盛、交通安全、病気平癒、家内安全、恋などに特別の御神徳がある。貴布禰祭、天王祭、大鳥祭が毎年行われ、特に6月の天王祭海中渡御が行われる天王祭が有名だ。


境内は京浜急行の新馬場駅から徒歩3分ほどの目黒川沿いにある。赤い鎮守橋を渡ると鳥居があり、その奥に拝殿が見える。鳥居をくぐって参道を進むと左手に手水舎があり拝殿の手前で一対の狛犬に出迎えられる。


なお鳥居の近くには恵比寿像があるが、これは東海七福神の恵比寿神を担っているためで、毎年正月になると恵比寿神の御朱印も拝受できる。また龍神さまと言われていただけあって拝殿の屋根から龍が覗いているのが確認できる。


御朱印は鎮守橋を渡って右手の奥にある社務所で拝受できる。インターホン呼び出し形式で書き置き対応。初穂料は300円で御朱印といっしょに由緒書資料もいただいた。とても丁寧に対応いただきありがたかった。


2018/12/17

三田春日神社

港区三田にある神社で、創建は天徳二年(958年)武蔵国国司藤原正房卿任国の際に藤原氏ならびに皇室外戚の氏神である大和国春日社第三殿に祀る天児屋根命の御神霊を勧請したのが始まりとされる。


公式ページによれば江戸府内唯一の春日社として徳川将軍をはじめ江戸城登城の諸大名の崇敬も厚かったとされる。天文年間に現在の地に遷座し明治5年村社に列。平成六年に赤羽稲荷神社を境内に遷座した。



JR田町駅から慶應義塾大学三田キャンパス方面に歩き、桜田通りを東京タワーの見える方向に進むと左手に鳥居が見える。石段を上って左手に手水舎があり、正面が拝殿。右手には社務所が見える。


社殿左奥には境内社として赤羽稲荷神社と福徳稲荷神社が鎮座。この周辺の神社の特徴として境内にベンチが置かれ休憩スペースが設けられている。昼食時にはビジネスマンが一息つける絶好の場所になるようだ。


御朱印は社務所の窓口で対応していただける。インターホン呼び出し形式で御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ。なお初穂料は定められておらずお気持ち(志納)となっている。


2018/12/11

出雲大社東京分祠

港区六本木にある神社。公式ページによれば出雲大社の御祭神大国主大神の御分霊を奉斎する都内唯一の分祠で、第八十代国造、出雲大社教初代管長の千家尊福公によって明治の初期に創設されたとある。


御祭神は大国主大神で縁結びの神としてよく知られており、場所も六本木にあるということもあって参拝者が絶えない。神社の説明書きによると男女の縁だけでなく“お互いの幸福のためのすばらしい縁がむすばれる”という意味があるらしい。


六本木駅から西麻布方面に歩いて右奥に少し入ったビル街の中にある。神社というとビル街にあってもそこだけ異空間のように境内があるのだが、ここは完全にビル街に溶け込んだようになっている。


いただいた写真資料を見ると昭和五十六年までは鳥居を構える境内が確認できるが、現在は最新の都会型神社形態となっている。階段を上っていくと社殿がビルの3階にあり、左手には手水舎が見える。


手水舎のさらに左側には祓社があって、参拝者はここで社殿(神殿)の参拝前に心身を祓い清める形式になっている。なお、出雲大社の参拝方法は二拝四拍手一拝なので注意が必要だ。


御朱印は授与所(御守所)ではなく社務所で拝受できる。インターホンを押すと窓が開いて対応していただく。御朱印帳を渡して書き上がるのを待つ形式で初穂料は300円。出雲大社の御朱印帳もあるようなのだが確認できなかった。