新宿区筑土八幡町にある神社。由緒書によると嵯峨天皇の御代(今から約千二百年前)に創建。伝教大師が神像を彫刻して祠に祀る際、筑紫の宇佐神宮の宮土をもとめて礎としたことから、筑土八幡宮と名づけられたとされる。
飯田橋駅から徒歩5分くらいの場所にあり、現住所は筑土八幡町だが道を挟んで反対側は津久戸町で音が似ていることから関係がありそうだ。境内地は2,200平米あり、昭和20年の戦災で焼失したが、昭和38年に再建され、周辺地域に住む人々の尊崇を集めている。
社殿は石段を上った丘の上に鎮座し、右手に手水舎と寛文4年に作られたという庚申塔、境内社の宮比神社がある。宮比神社はもともと下宮比町に1番地の旗本屋敷にあったものを明治40年に遷座。社殿は戦災で消失したが、昭和37年に再建された。
石段の途中にある石鳥居は享保11年に建立され、新宿区内で現存する最古の鳥居で、新宿区登録有形文化財に指定されている。社殿に向かって左手前には神輿庫と神楽坂の升本酒店から奉納された積樽があり、毎年9月に行われる例大祭に各町会の神輿が集まるらしい。
なお、御朱印には現在対応してないが、社務所前に置かれた由来書きに、日付を入れると御朱印のフォームになるものが挟まれている。由来書きには桜が咲く境内の写真が掲載されており、非常に綺麗なので桜の開花時期に再訪したい。