江東区千田にある神社で御祭神は宇迦御魂命と応神天皇。いただいた由緒書きによると享保年間(1716年)に近江の国から千田庄兵衛がこの地に来て、徳川吉宗に開拓を願い出て村造りを進め、千田新田と名付けられた。
当時は小さな祠だったが千田庄兵衛が社殿を造り千田神社として崇敬を集めるようになった。田畑に穀物が実らず祈願すると、片栗を栽培するようお告げがあり、村民を救ったという伝説があり片栗八幡宮ともいわれた。
戦災により社殿は焼失するも、昭和27年(1952年)に戦前と同型・同様の社殿を建設し、現在の宇迦八幡宮に改称した。さらに、昭和55年(1980年)社殿に大改築を行い、平成五年(1993年)にはみがわり地蔵尊も建てられた。
境内は木場公園と猿江恩賜公園の中間くらいに位置し、鳥居をくぐって右手に手水舎、正面が社殿、その右側に社務所がある。また社殿の左奥にはみがわり地蔵尊が見える。木の彫刻など意匠にもこだわり再建されたことがわかる。
御朱印は社務所で拝受可能で、インターホンのボタンを押すと対応していただける。神職が不在の場合は書き置きになるらしいのだが、今回は直書きでいただけた。社務所の玄関を入るとお守りなども並んでいる。