国立市にある神社。東日本最古の天満宮で亀戸天神社、湯島天満宮ともに関東三大天神の一つとして知られている。この神社の御祭神が菅原道真公と菅原道武公の二柱なのは創建に関係している。
菅原道真公の第三子菅原道武が当地に配流。延喜三年(903年)、道真公が薨去の報に、道武公が思慕の情から道真公の像をお祀りしたのが始まりとされる。延喜二十一年(921年)に道武も薨去すると相殿に合祀された。
境内はJR南武線の谷保駅から徒歩3分の場所にある。南口をおりて道を真っすぐ進んだ先に大鳥居が見えるのでわかりやすい。二ノ鳥居をくぐるとすぐ左手に手水舎があり、その手前右手には稲荷神社・蒼守稲荷神社・淡島神社の合殿がある。
「下り宮」の形式になっていて手水舎の先の石段を下りて右手に参道が続き、拝殿につながる。左手は神楽殿となっていてまず目に入るのが座牛の像。さらに参道を進むと右手には先ほどとは別の撫牛がある。
また本殿の左手奥には弁天池があり境内末社の厳島神社が鎮座。池の右手は山のようになっていて途中に天照皇大神宮、妙義神社、日吉神社、熊野神社、稲荷神社の五社合殿と三郎殿があるが、池の周囲はあじさい園にもなっている。
弁天池の水は透明度が高く鯉が泳いでいて神秘的。実は常盤の清水と言われる湧き水で昔は周辺地域の人々の井戸として利用されていたらしい。松延宝年間に当社を詣でた僧侶が「とことはに湧ける泉のいやさやに 神の宮居の瑞垣となせり」と詠んだのがその名の由来とされている。
なお御朱印は社殿左手にある社務所で拝受できる。御朱印帳を渡して番号札を受け取り、書き上がるのを待つ形式。社務所の2階は宝物殿となっており重要文化財が展示されている。
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