世田谷区下馬にある神社。平安時代後期の天喜四年四月(1056年)に源義家公が父頼義公と共に朝廷の命を受け、奥州の安倍氏征伐(前九年の役)に向う途中、当社に立ち寄り武運を祈ったと伝えられる。
御祭神は大国主命で当社が子の神、子の明神と呼ばれて親しまれてきたということもあり、今でも安産祈願や初宮詣のご祈願で多くの人が訪れるという。源氏の伝承がいくつもあり、参拝のしおりにも源氏ゆかりの子の神と謳われている。
三軒茶屋と祐天寺の間くらいの場所に位置し、現在は暗渠となっている旧蛇崩川に掛かる赤い橋の向こう側に鳥居が見える。鳥居をくぐると石段があり上りきった右手に手水舎がある。
参道正面に見える社殿は鉄筋コンクリート造だが、龍の彫刻など凝った造りになっていて風格すら感じる。高台にあるせいか、本殿が非常に大きく感じられ歴史ある神社であることがわかる。
また明治時代に竣工された神楽殿や境内末社として三峯神社、御嶽神社、榛名神社の合祀殿と稲荷神社2社、招魂社が鎮座しており、各末社とも下馬の氏子崇敬者の尊崇を集めている。
なお御朱印は社務所でいただける。インターホン呼び出し方式で、今回は書き手不在のため書き置きのものをいただいた。
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