足立区江北にある神社で創建年代は不詳だが、古代から御祭神である素盞鳴尊を治水守護神としてお祀りしており、荒川を出雲の國・簸川(ひのかわ)の故事に見立てて氷川神社を創建したとも伝えられる。
沼田村(旧地名)の鎮守社だったが明治初年村社に昇格し同時に旧江北村(沼田、鹿浜、鹿浜新田、加賀皿沼、高野、谷在家、宮城、小台、堀之内)九ヵ村の総本社となった。
荒川沿いを走る首都高川口線のすぐ下にあり、鳥居から社殿までまっすぐの参道が見える。左手に手水舎があり、正面の拝殿は明治八年(1875年)に造営されたものらしい。なお本殿は天保四年(1833年)に再建されたものとある。
参道の途中左手に稲荷社や弁天社などの小祠が並び奥には庚申塔などもあるが、いくつもの村が合併してできた江北村の歴史から、各所に祀られていたものが総鎮守である当社に遷されたと考えられる。
この他にも拝殿右手前には大黒様・恵比寿様を祀る小祠、さらに右奥には境内社の諏訪神社が鎮座。現在も足立区西部一帯の総本社として近隣17社の神社を兼務されている。
御朱印は社務所で声をかけると対応していただける。見開きの毎年変わる和歌が書かれた御朱印で、お願いする際に記帳する形式。手製の栞を挟んでくださり宮司様の心遣いがありがたい。
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