2017/08/04

鎧神社

新宿区北新宿にある神社。社務所でいただいた資料によれば創建は醍醐天皇の時代(898~929年)、理源大師の師弟である筑波の貞崇僧都、行基作と伝えられる薬師如来像が祀られ円照寺を創建。その際に寺の鬼門鎮護のためにこの社が創建されたとある。


鎧にまつわる話はいくつかあって日本武命が天皇の命によって東国の平定に向かったときに甲冑六具を蔵めたという言い伝えや、平将門公が藤原秀郷によって討たれた際に人々がその死を悼み、天暦元年(947年)に将門公の鎧を埋めたとも言われている。


北新宿の住宅街の中に突如姿を見せる鳥居をくぐって参道を進むと左手に手水舎、その奥が神輿庫が並び正面には大きな狛犬に守られるように拝殿が構える。境内の右手はよろい保育園が併設されていて昼間は園児の声が聞える。


摂社・天神社が参道の左側にあり成子天神の元の社であることから元天神とも言われるらしい。民俗学的にも貴重な狛犬型庚申塔があるのだがイタズラされたのか損傷がひどくて少し悲しくなった。


末社は稲荷神社、三峯社、子の権現の三神が本殿隣に合祀されている。それほど境内は広くはないが神楽殿もあり必要なものはすべて揃いつつ整然としているのが素晴らしい。


御朱印は拝殿隣の社務所でお願いできるのだが、宮司さんが不在な時が多く、5回目のお詣りにしてようやく御朱印をいただくことができた。ある意味貴重な御朱印と言える。


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