世田谷区奥沢にある神社。社伝によれば室町時代に世田谷城吉良氏の家臣、大平氏が奥沢城を築く際に世田谷郷東部の守護として八幡神を勧請したのが始まりとされる。
御祭神は誉田別命、倉稲魂命で、当初は八幡神社として吉良氏が建立した世田谷七沢八八幡の一社に数えられていたらしい。
江戸時代中期に疫病が流行した際に、名主の夢枕に現れた八幡神が「藁で作った大蛇を村人が担いで村内を巡行させよ」と告げ、それに従ったところ疫病は程なくして治まったという。
以後も藁で作った大蛇を携えて練り歩く行事が行われるようになった。鳥居にかけられている「厄除大蛇」は迫力があり、現在も続くこの行事は世田谷区から無形民俗文化財の指定を受けている。
その鳥居をくぐると一対の狛犬に出迎えられ、すぐに手水舎がある。そこから右に折れて正面に見えるのが室町期の建築様式を再現したという社殿だ。その右手には神楽殿があり左手奥は奥沢弁天社へ続く道が整備されている。
御朱印は社務所でお願いできるが呼び出しはインターホンではなく魚板を鳴らす。御朱印は書き置きのみで初穂料は500円。お昼の11:40~12:30は頒布されないので注意が必要だ。
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